肌や髪と水の関係

私たちが生きていくうえで水は欠かすことのできないものです。
飲むだけではなく、料理、洗濯、お風呂、生活のあらゆる場面で水を使わない日はありません。
飲料水としての次に影響を受けるのがお風呂はシャワーなどで体に浴びる水です。
肌や髪は毎日水を使って洗うことで清潔を保っています。
その水について考え、知識を得ていると、水を使う生活がより安全で豊かなものになります。
まず、肌が一番水の影響を受けるのがお風呂です。
よく一番風呂は湯が硬いとか、肌がピリピリするとか言われますが、これはなぜでしょう。
これは肌が水道水のカルキ(塩素)の刺激を受けているからだと考えらています。
このカルキは水道水を混ぜたりビタミンCのあるレモンや錠剤を投入すると半減すると言われています。
そのため、一番風呂より二番風呂、三番風呂のほうが刺激が少ないお湯になり、肌に優しく感じられるのです。
言い換えれば、塩素はそれだけ人体に対して刺激の強いものということになります。
肌の表面には皮膚から出ている脂肪分が作った皮脂膜というものがあり、この皮脂膜が外からの刺激をバリアし、肌のたんぱく質を守ってくれています。
また、肌の表面には皮脂を食べる常在菌があり、その菌の代謝物が外的からたんぱく質を守っています。
しかし、肌の弱い人はこの皮脂膜や常在菌の効果が小さいため、塩素による刺激で肌を傷めてしまうこともあります。
また、髪の毛も水の影響を受けやすいものです。
肌のように脂肪分を出さないので、残留塩素の刺激を受けやすく、影響が出やすいので注意が必要です。
残留塩素は髪を保護しているキューティクルを剥がれやすくしてしまうため、塩素の強い水を使うと髪がゴワゴワになりパサつきが激しくなります。
このようなことを考えると、美しい肌や髪を守るためには残留塩素対策が必要だと考えられます。
残留塩素はたんぱく質と結合しやすく、結合すると活性酸素に変わり、細胞を破壊してしまうので、できるだけ残留塩素の少ない水を使いたいものです。