人間と水の関係

人間は水を取らない日がありません。
人間が生きていくために水は何よりも大切なものです。
人間の体は水で出来ていると言っても過言ではありません。
それは人間の体の水分量を考えれば明らかです。
人間の体はほとんどが水でできており、成人男性で約60%、赤ちゃんだと約75%が水なのです。
この数値を見ただけでも人間にとっていかに水が大切なものであるかがわかります。
体内の水分の多くは汗や尿で排出されますが、失われた水分を補給し、体内でスムーズに水を循環させることで、健康な体を維持することができるのです。
体内の水分のほとんどは細胞の中にあります。
体内水分の約3分の2が細胞の中にあり、残りの3分の1が細胞と細胞の間にある細胞間液と血液にあり、人間の生命維持のために働いています。
では、その水は体内でどのような働きをするのでしょうか。
水は血液の流れを始めとする体の循環に大変重要な役割を果たしています。
血液は体の隅々まで酸素や栄養、ホルモンなどを運ぶ重要な働きをしています。
また、老廃物や過剰な物質を体外に排出する働きもします。
血液の半分以上は血漿と呼ばれる液体で、この血漿の91%が水分です。
血漿にはナトリウムイオン、塩化物イオン、タンパク質などさまざまな成分が溶けており、体に必要な栄養や酸素などはこの水分によって体中に運ばれています。
水は腎臓の働きにも大きな影響を与えます。
体内の全ての血液は循環の過程で腎臓を通過し、清浄化されています。
この血液クリーニング作業が正常に行われていないと体内に不要な老廃物が溜まってしまい、健康に悪影響を及ぼします。
腎臓は血液中の不要物を多量の水とともにろ過し、不要物と水分を尿として膀胱へ送る働きをしています。
そのため、水分が十分に補給されていないと尿が出なくなり、体内に老廃物が溜まってしまいます。
また、水には体温を調節する働きもあります。
その最も重要なのが汗をかくことです。
人間は汗をかくことで体温を調節し、一定に保っています。
水が不足すると汗が出なくなり、体温が上昇したままになってしまいます。
このように水は人間にとって大変重要なもので、体を作り上げているものでもあるため、この水を良いものに変えることでさらに健康効果が向上するのです。